最初に読む洋書の選び方

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さぁ洋書を読むぞ!と思って、最初に読む洋書を選ぶことになった時に、ワクワクしてまずはレベルなんて考えないと思います。たぶん若くて時間もあるし、たっぷり取り組んでやると思っているはずです。洋書がザーと並んでいる本屋さんなんかで、棚の前に立って眺めているだけでも、アドレナリンが出て興奮してくるというのが本好きのエッセンスでしょう。

英語の本は縦に並べると、文字が横向きになるので、それにあわせて最初はたぶん首がわずかに左にかしいだ状態になっているはずです。居合わせたネイティブぽい人の首は全然そんなことにはなっていなさそうなので、もしかしたらそこに英語の秘密があるのかもしれません。横になっても読めるみたいな。あれは今でも本が探しにくいと思います。

ええと、そういうわけで最初の洋書の選び方です。

最初ということで、受験勉強や学校の授業で使うテキスト以外では、英語の本を読んだことがないという過程で考えます。この場合、英語力的には、おそらく一般の洋書は辞書なしでは読むことができないはずです。全く歯が立たないと言ってもいいはずです。大学合格した直後で、受験英語力マックスでもまず無理です。

はっきりそう言えるのは、もちろん自分がそうだったからです。高校卒業まで、わたしは洋書には見向きもしませんでした。受験の英語は出来たので、洋書も読めると勘違いしていました。たしか、最初に買ったのは、レイモンドカーヴァーの「Where I’m Calling」だったと思います。知らない人のために一応、どんな本かというとレイモンド・カーヴァーは短編ばかり書いた人で、平明な文章で書いています。登場人物も身近な人が題材です。だから一見読みやすそうですが、村上春樹氏の翻訳をカンニングしないと無理でした。

大学入学時にだいたい扱える英単語の数は3,000語程度と言われています。出る単とかDIOに乗っている単語数を考えると、その辺は確かに納得できるラインです。洋書が読める人の単語数は最低でも1万以上は知っています。ネイティブだと4万語だとか。その差は最低でも7000超え。どう考えても無理です。結果どうなるかというと、わたしみたいにカンニングするか、単語の意味がわからなくて辞書引きまくり状態になります。何冊かはそれで読めるでしょうが、必ず挫折します。

そういうわけで、本棚に戻りますが、何から選ぶかというとこれはもう自分のレベルにあったものの「少し下のレベル」から、ということになります。さぁその手に持ったトマス・ピンチョンの「Gravity’s Rainbow」は棚に戻してください。それから振り返って、おそらく近くにあるジュニア向けとかGraded readersの棚に行きましょう。そこがあなたの当面付き合う棚です。

私がそういう棚に向き合ったのは、つい数年前なので、あまりえらそうには言えないのですが、まずはこういう本から取り組むのが早いです。早いんです。重要なので強調しますが、一般の本を読むよりも速く英語力が身につきます。

何を読むか

個人差があると思うので、本を薦めるのは難しいのですが、人それぞれに興味の対象が違いますので、これ!みたいなものはおすすめしづらいのです。棚の前にいけたなら、ぱらぱらめくっていくと良いでしょう。レベル数や総単語数を参考に数冊読めば、自分のレベルはおのずと分かってきます。ちなみに、私が読み始めた時、私はペンギンリーダーズのレベル4ならすらすら読めるものの、レベル5はわりと引っかかるなという状態でした。

しかし、そういうことが出来ない場合のために、これは面白かったというものを、とりあえず2冊おすすめしておきます。

全くの洋書は初めての場合

The Magic Barber(300語レベル 語数900)です。マクミラン・リーダーズのstarterレベルです。オチのある話がいいなということで、これを選びました。町のみんなが帽子を被っているところに、The Magic Barber”という看板を掲げている男がやってきます。ちなみに2011年度の、マクミラン・リーダーズにおけるこのレベルでは1位の売れ行きです。きっと全く洋書を読んだことがなくても、これならいけるはずです。いけるという感覚を掴みましょう。

The Magic Barber: Starter (Macmillan Readers)
John Milne
Macmillan _
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わたし英語に自信あるんだけどの人

大学合格で英語に自信ありの場合、はこの「嵐が丘」をおすすめします。
Emily Bronteの名作ですね。話はリライトされていて、筋のスピードが、がぜん速いです。面白くてあっという間に読めます。こんなに面白い話だったとは思いませんでした。
最初の洋書と言いながらも、これはいきなりレベル5(2300語 TEIC600目安)なんですが、これで、まず自分の英語力を測るといいと思います。これがわりと読めたら、この前後のレベルのものを。ダメならスタートに戻るということで。レベル0かレベル1を。

WUTHERING HEIGHTS          PLPR5 (Penguin Readers (Graded Readers))
Emily Bronte
Penguin
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自分のレベルが把握できたら、あとは数を読むだけです。とりあえずまずは最初の目安の100万語目指して「楽しみ」ましょう。

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