英文法のやりきった感を得る

英文法といえば、ちょっとした思い出があります。

ルールとか法則というものが、わたしはもともと好きで、数学とか理科では公式をおぼえるのに困ったことがありませんでした。だから英文法を学ぶことになって、漠然とこれも何となく好きになれそうだと思っていたのですが、実際はそうはならず、困ったことになりました。わたしはどうも周りよりも、文法の理解が遅れていると感じたのです。中1の半ば頃です

何しろ英語のスタートが遅かった。まず、私はabcのアルファベットが書けなかったし、恥ずかしがりなので、皆の前で、英語を先生についてリピートするなんて苦痛だったわけです。そういうわけで、記憶の限りでは、学校の授業や宿題。塾の授業以外で、始めてこれは、自主的に学ばないとついていけないと感じたのが英文法でした。

放課後、友達と遊びながら、堤防の河川敷で英語のプリントを広げていたのを思い出します。なんでそんなところで勉強しようと思ったのか、さっぱりわかりませんが、ともかくプリントを広げてちんぷんかんぷんの関係代名詞をやっていました。たぶん中2か中3ぐらいだったと思います。もちろん風でプリントが飛んでいくのですが、端を石で押さえていました。かかりを考えて、意味を書いて。そのうち風が強すぎるようになったのと、天気がよすぎたので、諦めてとなりのグラウンドで野球やってましたが。

ひるがえって、一気に現在の20年後に、英語を読む限界を感じて、文法を一からやるのですが、その時にどうするか考えました。わたしは受験時代の文法のの蓄積がありましたが、もうぐちゃぐちゃになっていました。それまでの、適当読みの産物のせいです。

それで、色々調べて決めたのが、文法をやるのは、文法を意識しなくなるためにやるのだ。というイメージです。直感的にそれが正しいと感じていました。読むために文法をやり直すということです。文法用語を覚えるためでもないし。問題に答えるためでもありません。文法などやらずに、聞き流しや多読だけでいけるという話でしたが、納得できなかったので。

考えたのは、受験と同じプロセスをもう一度たどることと、プラスアルファです。

受験と同じプロセスは最高の文法学習書だと思う英文法講義の実況中継を再度確認すること。それから問題集を簡単なものと難しいもののレベルを複数やることでした。問題集をやるのは大変ですが、文法を意識しなくなるためには、一定の数の問題を解くことが分かっていたので。

力になったと感じるのは、「大西 泰斗 ポール・マクベイ」さんの本です。受験時にはやらなかった人気の総合英語「Forest 6th edition」 も買いましたがあまり使いませんでした。この辺の読み物や参考書は面白いのですが、文法の勉強方法の根本は演習や問題の数をこなすことにあります。

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結局トータルで4冊の問題集をやりました。全部繰り返し10周することを目指しましたが、「英文法・語法のトレ-ニング 演習編」と「英文法標準問題精講」は5回程度です。
最後はダレました。

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本当は、問題集で瞬間英作文も同時やれば良いという話もありましたが、そこまでの気合はありませんでした。

この文法書をやり終わる頃には、他の学習の効果もあったのかもしれませんが、文章において文法をあまり意識しなくなりました。矛盾してるように感じるかもしれませんが、似たような問題を何度も解いているので、意識せずに覚えてしまったということになるのでしょうか。形を覚えてしまったという感じです。

時々、今でも即座に読めない文章がでてきますが、よくよく文章をゆっくり観察すれば、だいたい意味が浮かび上がってきて理解できます。文法を勉強していて、テストを受けない場合、問題が解ける意外に効果が見えずらいですが、やり終えた後の、文章を正確に把握する力は格段に上がります。4冊問題集をやってだいたいこれぐらいやればもういいと思いました。

文法はもう一生やらなくていいなと感じたらもう、文法学習のやめ時です。

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