まずはペンギンリーダーズ( Penguin Readers)から
ペンギンのマークでおなじみのペンギンリーダーズです。
ペンギンはアレン・レーンによって1935年に創立された会社で有数の出版社です。
ペンギンといえば、Penguin Classicsで、オレンジのカバーで名作をたくさん出している出版社のイメージが強いです。たまに死ぬまでに読みたい100冊みたいな企画があったり、ジャケットが一新されたりして、古臭いイメージから最新の結構かっこいい出版社になってきた気がします。この原書であるPenguin Classicsを読むのが、洋書読みにとって目標なわけですが、われわれが必要としているのは、今はペンギンリーダーズの方です。
レベル・単語数別 ペンギンリーダーズ本リスト
多読本の選び方ですが、各出版者ごとにレベルの数字が同じでも単語が大きく違っていたり、使われている文法などの難しさが微妙に違うので、レベルだけでは選ぶのが難しいです。一般的にはYLと呼ばれる単位日本独自の単位やamazonで採用されているLexile指数などが参考になります。情報がない場合は単純に総単語数(使う単語数を限定している)を基準にすればいいと思います。下記のリンク先で作品をリストにしていますので、本選びの参考にどうぞ。
ペンギンリーダーズ
ペンギンリーダーズは、英語を学ぶ人が段階的に自分のレベルに応じて難なく読めるように語彙制限をしているシリーズです。名作や映画の原作、自伝やコメディなど、新しく特別に書き直したものになっています。抜粋ではないので、お話として最初から最後までしっかり完結しています。レベルはEasystarts レベルからレベル6までの7段階あり各レベル別に本を紹介していくれています。語彙制限をしているとはいえ、内容はレベル3辺りからは結構読ませます。
さすがペンギンというだけあって、ラインナップは一番良いと思います。けっこう最近の映画「ラブアクチュアリー」とかもあります。こういう語彙制限本をGR(Graded Readers(グレイディド・リーダーズ))なんて言い方をします。私もまずはペンギンリーダーズからお世話になりました。(家に何冊かあったためですが)文章の合間にカラーできれいな写真やイラストが入ってたりします。
イギリス英語とアメリカ英語の表記もあり、タイトルは何百とあります。さらにおまけでCDがついているのもあり、リスニングの教材としても使える優れものです。巻末にはクイズ方式の設問があり、自分がちゃんと読めたのか再確認することもできます。
Penguin Readersのレベルの目安は公式サイトによればこんな風になっています。
レベル表
Level | 単語数 | TOEIC | TOEFL iBT | 英検 | セファール | |
Easystarts | 200 | 250 | 26-27 | 4級 | A1 | |
レベル1 | 300 | 250 | 26-27 | 4級 | A1 | |
レベル2 | 600 | 350 | 36-37 | 3級 | A2 | |
レベル3 | 1200 | 400 | 40 | 準2級 | A2 | |
レベル4 | 1700 | 500 | 52 | 2級 | B1 | |
レベル5 | 2300 | 600 | 62-63 | 2級 – 準1級 | B2 | |
レベル6 | 3000 | 730 | 79-80 | 準1級 | C1 |
TOEICなどの得点は目安ということになりますが、実際TOEICで800点超えの高得点を取っていても、あまり読みなれていない人では、レベル6から始めるとなかなか厳しいと思います。TOEIC過大評価しすぎですねコレ。多読においては、上のレベルを目指すことはあまり意味をなさない(たくさん読むのが目標)と思われますので、前後のレベルをいったりきたりして楽にたくさん読める方が良いと思います。
ちなみに、最近では「Penguin Active Reading」というゲームやアクティビティ、テスト問題、それに本文の朗読が収録されているものが出てきました。
コメント
英語がダメでレベルに付いて調べていたところ、このサイトにたどり付きました。
文字がところどころ、”ペンギンリーダーズ”、”ペンギンリーダズ”となっています。
でも、とても参考になりました。ありがとうございます。