The Enemy オックスフォードブックワームズ レベル6 レビュー
The Enemy
お薦め度:★★★★☆
● レベル6
● 本文104ページ 全体:120ページ
● 総語数26,720語
● 難易度目安:語数制限:2500語 TOEIC700点以上
小説家、冒険長編小説「高い砦」で著名なデズモンド・バグリィ(Desmond Bagley)のThe Enemy (1978)『敵』を再編集したGLです。原書はかつて翻訳もされましたが、今は入手難の作品となっています。英国の某情報部に勤務するジャガードが聡明な生物学者ペネローペ・アシュトンと出会い、家に招かれ家族とも話し婚約。幸福もつかの間、彼女の妹が何者かに硫酸を投げつけられるという事件が発生します。さらに父親のジョージ・アシュトンが失踪、しかもビジネスマンに見えたアシュトンは情報部の最高機密となっていたという話。
サスペンスタッチでぐいぐい話が進みますが、若干伏線がバレバレ気味なのが残念な感じです、懐かしのハリウッド映画という趣もありますが、水戸黄門が永遠に面白いように、教科書どおりの進行は読んでいて、本当に楽しめます。ジャガードと上司がいささか感が鈍い感じもしますが、映画に非常に向いているなという感想を持ちました。人生が変わるなどという本ではありませんが、あー面白かったといえる作品です。
誰も彼もがハッピーエンドかと思いきや、「敵」という意味が重くのしかかる、暗いラストはなかなかの出来栄えです。星4つですかね
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