Night without End オックスフォードブックワームズ レベル6 レビュー

お薦め度:★★★★★
● レベル6
● 本文102ページ
● 総語数26,720語
● 難易度目安:語数制限:2500語 TOEIC700点以上

読み終えて素直に面白かったというのが最初の感想。

話は、極寒の北極圏で観測調査をしていた科学者3人の下に、突然飛行機の音が聞こえてくる出だし。氷点下でほとんど昼の光のない世界においては、その音はまるで場違いで、信じられないものだった。彼らはすぐに犬ぞりを使い、飛行機が墜落した方向へ向かう。飛行機は幻でもなく、丘に激突し、墜落していた。

パイロットや乗務員は死亡していたが、乗客は生きていた。すぐさま救援活動を行うが、飛行機内で不自然な点がいくつも見つかる。パイロットの背中に銃の跡があること、緊急時なのに飛行機内の誰もシートベルトをしていないこと、さらに無線機も意図的に破壊されていた。そして、そもそも何故こんな場所を飛行機が飛んでいたのかがまったく不明だった。本来のコースから著しく離れていたのだ。生き残った乗客の中に明らかに銃を持った犯人がいる。そして全員が生き残るための食料は圧倒的に不足していたという筋書き

食料の不足から、キャンプを引き払い、すぐに最も近い村まで移動を開始しようとするが、犯人の隠れた動きによってトラブルが続出していく、サスペンス王道の犯人探しと惑わすミスリードがしっかり描かれていて、誰が犯人なのか全然わからない。途中で犯人が分かるのだが、個人的には「あれ、これ誰だっけ?」となったのが、そのときの僕の英語力の問題か・・・。最初の方で自己紹介するシーンがたっぷりあるので、登場人物の名前は覚えておいた方が楽しめると思います。

この本はベストセラーらしく、よく売れているみたい。その評判にふさわしい面白さで、職場への行き帰りで読みきってしまった。後半、B級アクションものみたいな、ノリになっていくのが若干不満が残るものの、エンタテイメント作品としてこの面白さなら文句ありません。
というわけで、星5です。多読していて、後半読むものに迷ったら、まずこれをお勧めします。

※追記 amazonのレビューに違う本のレビューがのってしまっていますね。気をつけてください。

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