The Beatles’ Story ビートルズ・ストーリー ラダーシリーズ レビュー
お薦め度:★★★★☆
● レベル4
● 118ページ
● 総語数14,940語
● 目安 語数制限:2000語 TOEIC:470点~ 英検:準2級以上
ロナルドソン,ジェイクという人が書いたビートルズの活動を描いた本。レベル4とのことですが、ある程度ビートルズを知っている人であればかなり優しい英語だと感じられると思います。簡単だと思うぐらいでした。しかし、ビートルズの曲目や人名が結構でてくるので、そのあたりがポイントです。英語力も大事ですが、こういう知識によって英語力というのは左右されてきますね。読んでいる間、頭の中を「I Want To Hold Your Hand」「Ticket to ride」なんかががんがん流れてかなり楽しい読書でした。巻末に単語集(解説付き)もあるので良い本です。
内容は、5章仕立てでビートルズの結成(Meet the Beatles)から解散からその後(After the Beatles)までを時系列に沿って話が進んでいきます。詳しい人なら、ドラム首事件とかスチュの5人目のビートルズの話とか、ストーンズとのやり取りであるとか、オノヨーコ問題とか色々はしょられているのが物足りなくて、気に入らないとは思いますが、アルバムはほとんど持っていてはいるけれど、ザ・ビートルズ・アンソロジーを見た程度の僕ぐらいの知識レベルであれば、かなり楽しめます。この本を読んで知ったことは、ワールドツアーに出たときにフィリピンコンサートが失敗に(音楽的にではなく国全体に恨まれた)ことであるとか、ドイツ時代の修行期間の話などは、あまり知りませんでした。僕はもともとローリングストーンズが大好きで、ビートルズなんてベタじゃないなんて考えてたこともあったので、非常に面白く読めました。
ビートルズについて、もっと詳しい本もたくさんありますが、英語レベルも高くなく1日で読めました。ビートルズなんとなく好きで音楽ファンなら間違いなくお薦めできます。ちなみに作者のジェイク ロナルドソンさんは、このラダーシリーズでアインシュタイン・ストーリーやエジソン・ストーリーなどの伝記ものを書いており、楽・映画雑誌などへの記事の寄稿、翻訳などを多数手がけているそうです。もう少し太めで詳しいのでもいいなと思ったので★は4つです。